冬になるとかゆみが治まる水虫ですが、自然治癒するわけではありません。
低温のため白癬菌の活動が低下しているだけです。
いつ再発してもおかしくはありません。
冬の水虫

冬も水虫菌は生きています。
水虫は夏になるとかゆくなるというイメージがあります。
たしかに、高温多湿な6月から8月にかけてが、水虫が一番活動する時期です。
秋になり涼しくなるにつれて水虫に苦しむ人が少なくなり、冬はなんとなく水虫のことを忘れてしまいます。
しかし、白癬菌は冬の間も人間の皮膚の中で生きています。
白癬菌は気温が低く乾燥している冬が苦手です。
水虫菌は温度が15度以下になると活動を休止します。
しかし、いずれ暖かくなれば、水虫はまた活動を始めます。
–水虫菌の活動温度–
水虫にとって15~60℃が適温!!!
冬でも活動する水虫
暖かい季節にはあまり身に着けることがないブーツや長靴ですが、冬になると雪が降ったり寒かったりで厚手の靴下を履いたり、革のブーツ、長靴などをはく機会が多くなりますね。
となるとに水虫の大好きな「高温多湿」環境ができてしまいます。
コタツや、カーペットでぽかぽか暖かくなれば、場合によっては夏場より水虫が繁殖しやすい環境になります。
冬は水虫治療のチャンス

大チャンス
冬は活動レベルが低い水虫ですが、死んでいるわけではありません。
しかし夏場と比べて活動レベルが低い分、治療するには絶好の季節です。
夏に水虫で苦しんだ人は冬になってかゆみが収まっても来年の夏に備えて治療を始めましょう。
水虫の症状が出ていない、かゆくもないのに毎日水虫治療薬を塗るのは面倒ですが、治療を中断してしまうのは厳禁です。
水虫治療の一番の秘訣は「継続」です。
目に見えたり感じたりしなくなっても、まだまだ白癬菌は死滅してはいません。
水虫は完治するまでにかなりの時間がかかり、個人差はありますが最低3~6か月治療しなければ再発生の危険があると言われています。
ですから「かゆみ」の症状が治まるこの冬に水虫治療を完結させましょう!
がんばって治療を継続すれば、今年の春、夏は、水虫のないきれいな足で過ごせます。
水虫が完治するまでの治療期間はおおむね3か月。
月に始めれば4月には水虫菌を根絶できます。
3か月間の治療計画
私自身の水虫治療の経験に照らして、冬の水虫治療のロードマップを作りました。
- 1月 水虫治療開始
自覚症状がなくても水虫薬の用法用量に従って、薬を塗りこみます。
もし水虫があるのが片方の足だったとしても左右両方の足を治療してください。
症状が出ていない足に水虫が感染することが合うからです。 - 2月 治療継続
皮膚のなかの水虫菌はすでに弱体化しています。
部屋をきれいに掃除することを心掛け、水虫の原因になる「皮膚や爪のカス」を撃退しましょう。
靴は買い替えるのが理想的ですがそれは無理というもの。
けれど清潔にすることが大切です。
除菌できるスプレーを使うのもよいですね。
スニーカーなら洗濯して水虫菌を洗い流してください。 - 3月 治療継続
3月後半になると地域によっては気温がグーっと上がります。けれど根気よく薬を塗っていれば大丈夫。
継続は力なりです! - 4月 治療終了
3か月以上毎日薬を塗ったなら、治療は終了です。
来年の初夏はきれいな足でサンダルを履けるはずです。
頑張って継続しましょう!